給与の専門家が退職金の計算方法教えます!!

お金

こんにちわ!すみぽんです!

退職金は老後の重要な資産の一つです。

予想より退職金が少ないと老後の予定が崩れてしまうかもしれません。

この記事では給与の専門家である僕が、退職金の計算方法を説明するので最後まで見ていってください。

※退職金の種類についてはこちらの記事にまとめています。

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退職金とは・・・

退職金は会社を辞めるときにもらえるお金です。

会社によって違いますが、1000万円~2000万円以上もらえるところもあります。

退職金の金額を事前に確認しておくと資産形成がしやすくなります。

支給されるか、支給額の計算方法は必ず規程に記載されています

規程を見たことのない人も多いかもしれませんが必ず確認しておきましょう

すみぽん
すみぽん

退職金の支給額は会社によって全然違います
規程で計算方法を確認しておきましょう

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算出方法は大きく分けて2種類ある

退職金の算出方法は大きく分けて2種類あります。

1つ目は年数制、もう1つはポイント制です。

もちろん詳しい計算方法は会社によって違います。

年数制・ポイント制・併用で算出する会社が大半です。

2つの特徴と計算方法を理解して、自分の退職金を計算してみましょう。

勤務した期間に応じて支給される「年数制」

入社から退職までの期間に応じて計算する方法を年数制といいます。

退職までの期間に応じて支給率が決まる場合や、金額が決まる場合もあります。

支給額や支給率は退職理由(自己都合・会社都合)によって変わることが多いです。

サンプルの退職金規程から計算方法を説明します。

年数制退職金規程サンプル

退職金規程には退職金の計算方法、勤続年数の数え方、端数処理の方法などが書かれています。

基礎額(ここでは基本月額)の計算方法は、給与規程などの規程に書かれていることもあります。

<算出方法>

退職金の支給額は第6条に「基本月額 × 支給率」と書いています。

基本月額は第5条の通り「年齢給+職能給+調整給」で計算できます。

つまり、この場合の退職金は「(年齢給+職能給+調整給)× 支給率」で計算します

<計算>

例)入社から6年経つ日に定年退職以外の理由で退職した場合
※退職時の年齢給:89,000円、職能給:45,000円、調整給:30,000円

【基本月額】

89,000+45,000+30,000=164,000円

【支給率】

支給率は自己都合で入社から6年経過するときに退職するので1.6となります。

【支給額】

164,000 × 1.6 = 262,400円

退職金は262,400円となります。

年数制は退職時の基準額に支給率をかけて計算することが多いです。

長い期間管理職(基本給が高い)でも、退職時に平社員(基本給が低い)だと退職金が少なくなることがあります。

年数制は勤続年数に応じて支給率や支給額が決まる計算方法
退職時の給与から計算することが多く、勤続途中の役割が退職金に考慮されないことが多い

役職、等級、勤続年数に応じたポイントが加算される「ポイント制」

役職、等級などの役割の期間や勤続年数に応じて計算する方法をポイント制といいます

課長の期間が1年で20ポイント、A1等級の期間が1年で5ポイントといった感じです。

退職時点のポイントに単価(1ポイント1000円など)をかけた金額が退職金になります。

退職理由に応じて係数が決まり、上記の金額に係数をかけた額が支給額になることも多いです。

サンプルの退職金規程から計算方法を説明します。

<算出方法>

退職金の支給額は第6条に「( 勤続ポイント + 役職ポイント + 職能ポイント )× ポイント単価 × 退職事由係数」と書いています。

勤続ポイント、役職ポイント、職能ポイントは毎年4月1日に計算し、前年分に加算します。

退職事由係数は定年退職なら1、自己都合なら勤続年数によって決まります。

<計算>

例)自己都合で退職した場合

日付役職職能等級備考
2010年4月1日なし1等級入社
2011年4月1日リーダ2等級昇級
2014年4月1日主任3等級昇級
2018年4月1日課長4等級昇進
2021年3月31日課長4等級退職

【勤続ポイント】

勤続ポイントサンプル

2010年4月1日~2020年3月31日 5ポイント(~10年)×10年=50ポイント
2020年4月1日~2021年3月31日 10ポイント(~20年)×1年=10ポイント

50ポイント+10ポイント=60ポイント

【役職ポイント】

役職ポイントサンプル

2018年4月1日~2021年3月31日 20ポイント(課長)×3年=60ポイント

【職能ポイント】

職能ポイントサンプル

2010年4月1日~2011年3月31日 5ポイント(1等級)×1年=5ポイント
2011年4月1日~2014年3月31日 7.5ポイント(2等級)×3年=22.5ポイント
2014年4月1日~2018年3月31日 10ポイント(3等級)×4年=40ポイント
2018年4月1日~2021年3月31日 15ポイント(4等級)×3年=45ポイント

5ポイント+22.5ポイント+40ポイント+45ポイント=112.5ポイント

【退職事由係数】

退職事由係数サンプル

自己都合で11年で退職するため、係数は0.7

【支給額】

( 勤続ポイント + 役職ポイント + 職能ポイント )× ポイント単価 × 退職事由係数」で計算するので

(60+60+112.5)× 10,000 × 0.7 =1,627,500円

1,000円未満は1,000円に切り上げる。」と書いているので

支給額は1,628,000円となります

ポイント制は、入社から退職までの役割に応じて金額が決まることが多いです。

年数制よりも不公平感のない制度かもしれません。

ポイント制は役割などに応じてポイントが加算される計算方法
役割の期間に応じて金額が決まるので年数制よりも不公平感が少ない

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まとめ

あなたの退職金は計算できましたか?

計算していない人は自分の会社の退職金規程を見て計算してみましょう

紹介した年数制・ポイント制は併用している会社もあります。

次回は退職金にかかる税金について説明します。

自分の会社の退職金について不明点などがあればコメントしてもらえると嬉しいです。

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